2011-03-15

わけあう気持ちと想像力【追記】



週末の大地震で、被害に遭われた皆様、また今もご家族お知り合いの安否を気遣われている方達に、心よりのお見舞い、ご無事での再会をお祈り申し上げます。


私事ですが、ここ数日で津波は免れたものの、退避圏内に住んでいるために家を離れた友人や、物資が手に入りづらく困っているお仕事関係者さん達と連絡がとれました。本当に困っているはずなのに「私たちはまだ大丈夫」と言って下さる心遣いに胸が痛く、すぐにお役に立てない無力さに苛立ちも感じます。


そして、どうしても申し上げたい事。地震以後の数日、被災地ではなく、東京エリア(私の居住地も含め)で保存食品や日用品が店頭で足りなくなっているこの状況....


これを目にして下さる方々はきっと、そんなことは無いと思うのです。でももし近くに「早く色んなものを確保しなきゃ!」と駆け回る方がいらしたら、どうか落ち着かせて上げて下さい。
まだ余震も続いていますし、不安なのは誰も一緒です。けれど自分たちのエリアの流通が麻痺した訳ではないのですから、明日、明後日の水やお弁当まで買い占めなければならない必要が果たしてあるのでしょうか?今日コンビニやスーパーの食料がなければ暮しに困る方達も沢山いらっしゃいます。その方達の事を想像してあげて下さいと。


今は確かに大変な時期です。でも、備える事に執心しすぎて、周りは一体どうなっているのか、深呼吸して見わたす必要があるのでは。あっという間にからっぽのスペースが出来てゆくスーパーやドラッグストアの棚を見て少し恐ろしいなと思ってしまうのです。


どうか、本当に必要なものだけ、それも最小限に抑えて欲しいのです。あとはちょっと工夫して、ちょっと我慢して、いつもと違う不便さを実感する。皆で少しずつの不便や辛さを分け合って、悲しい状況に置かれた方達の気持ちを想像することもまた、大切な経験と思えれば...。



3/17  【 追 記 】

この災害に連動して、一部の団体から義援・募金ではなく、活動の署名を募集するメールが届き始めております。団体の活動に関して是非をいうつもりはありません。ですが今は私も含め、皆さんが緊張を強いられる日々を過ごされているとお察しします。

こんな状況だからこそ、批判や混乱を喚起するアクションはどうか後回しにして下さる事を願ってやみません。勢いにまかせた行動で、今辛い環境にいる方達を更に苦しめる事のないように。
こんな時だからこそ、心を落ち着けて、冷静な行動を、と自分に言い聞かせています。