2012-06-30

The backs...







The mid of rainy season....After work, I went to Yushima-Tenjin.
This day is during the period of summer purify ceremony called "NAGOSHI -NO-HARAE".
there is huge hoop made of thatch on the front of shrine, we go through this hoop in a traditional way.

Also Yushima-Tenjin is one of the shrine enshrining Sugawara Michizane, the god of study.  So we can see the decoration of ume-flower & cattle (they are typical attributes of this god) everywhere in there.




フォルムチェックを終えた今日の午後、少し時間が出来ましたので、ふらりと湯島天満宮へ。ちょうど『夏越の大祓』という神事を明日に控え境内には大きな茅の輪が設えてありました。さっそく参拝客に習って手水舎でお清めし、輪をくぐってみましたら...真新しい茅のいい香り♪ ぐるぐると左右に円を描いてから本殿へお参りいたしました。

いつも仕事で近くまで来るというのに、こちらをお参りさせて頂いたのは実は初めて。天神さまと付くからには菅原公の...といい加減に想像を巡らせつつ境内を散策していると、そこかしこに梅を象った装飾や、牛の像など道真公のアトリビュートが。奥には梅園もありました。
東風の頃には、きっと梅が満開になるのでしょうね....♫









After looked around some beautiful ume ornaments in there, I found a pair of fabulous stone dog called Komainu*
Here is a few photos of them...carly manes, quite large and coquettish faces, how cute they are!  though the bright green moss grows on their backs, it's a most simple symbol that represents the beauty of "Wabi Sabi".

ふらりと寄り道した理由は、この子達。造形のイメージを膨らませる為、狛犬様を見学です。四肢がそれ程長くないのに、なんでしょうこの躍動感...(*u*) 
くりくりとしたタテガミや太めの前足が可愛らしくも見えます♪




こちらは枝が繁って顔が隠れていたため、木の下に潜り込んでスナップ。背の方はうっすら苔むしていて、まさにリアルな"寂び"の状態。










本殿の屋根には対照的に鮮やかな、獅子の木鼻。どちらかというと、普段自分の意識にささる"日本なもの"の好みが侘び・寂びに寄りがちなので、この金と原色使いの鮮やかな装飾にはルーツであるアジアの宗教美術の名残を感じます。このヴィヴィッド感を屋根に残しつつ、外観は総檜造りの静謐な趣を備えていて、とてもシック。






菅原公といえば、梅に牛。手水舎の脇に、そういえば居りました、"撫で牛"が。穏やかな表情と、肉感のみっしりした重量を感じさせるフォルム。







"The stroking cow",a bronze statue of cow have a so feminine shape.  Her back as gentle hill which evokes the Dominique Ingres's women.  don't you remember "Gran Odalisque" or  "The Valpinçon Bather" ?

この後ろ姿。アングルの描いた『グラン・オダリスク』や『ヴァルパンソンの浴女』を連想してしまいます...!!






おまけスナップ。何と泉鏡花の筆塚もありました。





おまけその2。梅園の地面いっぱいに落ちた実を食べに来ていた雀。
.....かなり近くまでよってみました♫



2012-06-18

託されたもの



先週、懇意にさせて頂いていた色石の業者さんが活動拠点を海外に移すという連絡を貰い、出国前に急遽アポイントを取りつけました。香港出身の社長さんとは10年来のおつきあいで、カラーストーンの選別方法を教えて頂いたり、海外市場のリアルな情報を伺ったりと本当にお世話になっていただけに、このご決断はかなりショックです....


原石の段階で上質なものだけを買い付け、自社工場でカットするというスタイルだからこそ可能な、プロポーションの良いカラーストーン。社長さんの扱う色石は、輝きの美しさが一目瞭然なのです* けれどナチュラルカラーのサファイアやダイヤモンドカットを施したセミ・プレシャスストーンなどは一般的な市場価格よりどうしても割高になるため、なかなか需要がなく商売が難しいのだそう。確かに「バリュー感」か「素材の希少性」に二分化する今の国内ジュエリー業界では、"美しさ"を付加価値として提案する事が、シンプルゆえに難しくなっているのかも知れません。


次の帰国がいつになるのか未定の為、ちょっと早いのですが来年のコレクションに使いたいなと思っていた、とても魅力的なカット石をあるだけ購入させて頂きました。
あまりに綺麗なのでここでお見せしたいところですが.....来年のお楽しみということで、ワントーンのスナップで失礼いたします*







取引を始めた当時は、まず色合いを私が選び、次に社長さんにカットのクオリティを見てもらって良い石を選別するという方式をとっていましたが、次第に見よう見まねでカットも自分でチェックできるようになり、最近では色合いをとるか、全体のバランスを合わせるかで迷ったときにだけアドバイスを貰ってみたり。同時に海外の業者さんと取引する時のコツや、時にジュエリーに対する哲学も伺いながら、カラット数を増やした分価格の駆け引きも試みて、心地良い緊張感の伴う"石の取引"の醍醐味がようやく味わえるようになってきただけに...とても残念でなりません(;_;) が、ご縁はまたどこかでつながるもの。社長さんの新天地でのご成功を祈っております*


ルース(裸石)の状態でうっとりする程の色合いをもつこの石達。託されたこれらを活かして"美しいもの"が創り出せるかどうか....ここからは自分の領域ですから、頑張らねば!





2012-06-03

My "City Guide"♪





忘れた頃にやってくるKLM(オランダ航空)のカスタマイズギフト。エールフランスとKLMは提携しているので毎月ニュースレターは届くのですが、KLMのオリジナリティあるカスタマーサービスにはいつも楽しませてもらっています。少し前、フライト予約時に座席の隣の人を選べるというサービスがニュースで話題になったりしていましたが、かなり斬新な試みゆえ、大手では難しいかも...というサービスも提供してしまう、ちょっとエッジィな所もまた魅力です。そして何より印象的なのが、簡潔なのに愛嬌のあるデザインとカラーリング。ディック・ブルーナを生んだ国というイメージにふさわしい色彩はエールフランスの大人っぽくてエスプリの効いたヴィジュアルともまた違う、ほのぼのした雰囲気なのです。


今回は自分の好みに合わせてシティガイドをカスタムしてくれる、というもの。訪れた都市の過去のデータから、滞在の目的、趣味嗜好などを打ち込んでおくと....




お薦めスポットがリストアップされ、ミニブックになって届きます♫
中身のリストや地図は仏語ですが、表紙はちゃんと日本語でデザインされていて、名前も入っているのが嬉しいですね....ジュエリーとは全く異業種ですが、このサービスのきめ細やかさやサプライズ感、学ぶべきところが沢山あります(*w*)



ここ最近、企画とスケッチと図面の同時進行であまりリサーチの時間が取れていなかったのもあって、パリのアートシーンやナイトライフ情報がつまったガイドを見ていると....何だか旅に出たくなってしまいました*