ではなく、同時期に常設展示されていた19世紀フランスの版画コレクション。特にオディロン・ルドンの連作『聖アントワーヌの誘惑』は、一度はこの目で見ておきたかった憧れの作品群なのです。
版画室はやや判りづらい場所にあるからでしょうか、見物客も少なくとても静か。ルドンの他、やはり好きな作家の一人 ギュスターヴ・モロー原画の版作品を発見したり、当時のパリの街並を細かに写しとった風景画が絵巻のように遠くに向かって広がる構成になっているのに驚いたり(ジャポニスムの影響なのかしら?)さすがは松方幸次郎氏のコレクション、素晴らしい収集クオリティです!
一点一点をじっくり鑑賞出来て、大満足でした♪
そしておまけがもう一つ。上野駅の歩道橋というのか、広めのスペースに展示されていた「TAITOしたまち産業賞」の紹介ケース。和室の装飾金具が沢山陳列されていて思わず足をとめて見入ってしまいました。
襖や障子の引き手部分を飾ったり、昔は釘隠しにも洒落っ気というか、細やかな装飾がなされていたのですよね*