2007-12-02

松山庭園美術館


寒波で耳が痛くなるくらいだったパリから戻り、まだ紅葉の残る千葉の松山庭園美術館に来ています。実家のギャラリーでお付き合いのある水彩画家、山縣章氏の作品展の最終日、ご挨拶 にと訪れた美術館は、情緒溢れる日本庭園が美しい此木三紅大氏のアトリエでもあるのです。


石造りの街並みの中で過ごしていたせいか、やはり四季を感じられる日本家屋や庭園は心がなごみます*

2007-11-30

「CUIZINES」

サロンのパーティが終わり、ようやくパリ滞在も山場を越えました。翌日はベルギーの茂木さんからご紹介頂いた、パリ成城会(私の母校は卒業生のつながりが強く、各国に同窓会の支部があり交流も多いのです♫)のお二方とランチ。
お話しするうち、一人が小学生の頃スキー学校で習ったコーチだった事が判明、約20年ぶりに驚きの再会でした!!



その後帰国までの数日間は、幾つか予定していたショップへの営業とリサーチ。かなり詰まったスケジュールで恒例のショコラブティック巡りは出来ず...チョコマニアとしては非常に残念; 
それでも今回嬉しかったのは、数年前から流行している“BIO(マクロビオテック)”フードを扱うお店がかなり増えていて、東京で出しているようなヘルシーランチがいただけた事でしょうか。昔風のビストロで食べるバターやお肉、豆やジャガイモたっぷりの煮込みも美味しいのですが、やはり胃袋が違うのか連日ヘヴィな食事だとさすがにもたれてしまうので...




















特に良かったのはマドレーヌ寺院周辺、デュフォー通りにある「CUIZINES」。温めるだけのファーストフードスタイルとは思えないくらい本格的なお味。店内も北欧風のシンプルで優しい雰囲気なので、女性一人でも入りやすいお店です。オーナーのセルジュ氏が「味はどう?美味しいかな」と気さくに声をかけてくれるのも嬉しいオプションでした*(スナップはセルジュ氏と。店内が判りづらくてごめんなさい;)






2007-11-26

Réception


週明け、月曜日はパリ国際サロンのレセプションに出席。年に一度、現地の主催者とお話しできる貴重な機会です。今年は絵巻の構図から着想した横長の作品を2点出品したのですが、展示場所はなん と、1F中央のケースと、正面突き当たりの壁側というどちらもベスト・ポジション。特に奥のケースの真上にはル・サロン名誉会長、ザッキ氏の作品があり、おかげで沢山の方からコンタクトや感想を頂くことが出来ました*








スペイン画家のゴガー氏と一緒にスナップ。昨年9月の彼の展覧会にジュエリーをゲスト出品したのがご縁です。




こちらは舞台俳優のアンジェロ・アイバー氏とお友達。サロンには写真家として出品されているそう。

2007-09-07

Diamant*


8月末に、パリ国際サロンへの出品絵画を無事搬入したところで、入れ替わるように今月のアトリエはブライダル・ラッシュです。ご婚約のエンゲージリングはお二人のこれからを見守っていく特別なジュエリーですから、デザインは勿論のことダイヤモンドの選定にも力が入ります。


アントワープの工場でカットされるダイヤモンドは、大きさ、色、透明度など細かく品質が分けられていますが、一つ一つが天然の鉱石なので、同じグレードのダイヤモンドでも雰囲気というか、石の持つ印象は人によって違うようです。私は天然石には個性、そして着ける人との相性があると思っておりますので、女性も一緒にお選び頂ける時は、幾つかの石をお見せして、心惹かれる1つを見つけて頂くことにしています。
ダイヤモンドを前に相談するお二人は皆様幸せそうです…新しい門出のお手伝いをさせて頂けるようで、こちらまで幸せな気持ちになりますね*

2007-06-13

“A Night at the Opera”

滞在最終日、まずはダイヤモンドのスポンサー、プルチュニック社へ。コミュニケーション・マネージャーのマーチン氏、プルチュニック社長とのミーティングの後、何とダイヤの研磨工場を視察出来ることに!! アントワープの”ダイヤモンド街”と呼ばれる一角は車輌進入も禁止、建物の中に入るにはパスポートを提示するという厳重警備。国境並みのセキュリティを通って工場の中へ入り、最先端の加工や機械を見学して参りました。(当然内部の写真撮影はNG...残念;)うずらの卵ほどもあるイエローダイヤモンドをカットしている職人さんの手元に目が釘付け。



夜の7時からは、いよいよ受賞セレモニーに出席です。
会場となったダイヤモンド・ミュージアムの入り口には、早くもドレスアップした関係者が大勢集まっていて、開始前から華やかな雰囲気。シャンパーニュを飲みながら待つことおよそ30分、セレモニーが始まりました。




メイン会場は、ステージ中央にランウェイが設けられた、約1800人が着席できるコンサートホール。主催者のスピーチの後に幕が開くと、そこには本格的なのオペラのステージが。グノーの「ロミオとジュリエット」、ジュリエットのアリアと共に“A Night at the Opera”が始まりました!


「ドン・ジョヴァンニ」「トスカ」など、王道の演目に沿ってコレクション作品を身に着けたオペラ歌手やモデル、ダンサーが登場する迫力の演出にただただ驚くばかり。各作品がスクリーンに映し出され、ダイヤモンドが煌めく様子は息を呑むほど幻想的です。残念ながらグランプリは逃しましたが、自分の作品を着けて登場したモデルがちょっとした“見せ場”を作ってくれました。

今回デザインしたリング「OPERA HOUSE」には仕掛けが施してあり、リング上部のピンを抜くとダイヤモンドのドームが開いて、ブラックダイヤモンドの薔薇が現れるように設計してあるのです。
「トロヴァトーレ」の'Vedi,le fosche notturne spoglie' にのって登場したモデルが曲のクライマックスと同時に優雅な手つきでピンを引き抜き、中から薔薇が現れた次の瞬間、観客席から予期せぬ拍手が…!






ほんの一瞬の事で、すぐに次の曲が始まってしまいましたが、ショーが終わってHRDの関係者から、「あのサプライズ・リングは素晴らしかったよ」と言って頂けた時は、 本当に嬉しく思いました。そしてショーと受賞式の後はパーティ。海外のデザイナーさんや業界の方達とお話できる楽しい時間です。わずかな滞在でしたが、充実の3日間となりました。今回登場した38作品は、HRD AWARDS 2007のヴィンテージコレクションとして約一年かけてドバイやラスベガス、バーゼルなど各都市を巡回するそうです。日本に来るのはまだ先ですが、その際はぜひ皆様にご高覧頂けますのを楽しみにしております。

2007-06-12

アントワープ一日目


エールフランスでパリからTGVとローカルを乗り継ぎ、夜の8時頃ようやくアントワー プへ。夜10時を回っても外がまだ明るいというこの季節ならではの遅い日没に加え、 温暖化の影響なのか、真夏のような暑さです。

霧雨のおかげで涼しくなった午前中に作品用のフォト撮影を敢行し、午後はベルギー成城会 の先輩、茂木さんに街を案内して頂くことに。モード美術館、リューベンス邸など王道のスポットを回り、ランチは半円のエントランスが美しいブーラ劇場のカフェへ連れて行って下さいました。
旅先だとやたら歩いてしまう私にお付き合い頂き、夜は地元のレストランへ。ちょうど出張帰りだったご主人様と合流、楽しいディナータイムを過ごさせて頂きました。本当に有り難うございました*



パリよりは小さいけれど、さすがドリス・ヴァン・ノッテンやアン・ドゥムルメステールを輩出したモードの街。このアヴァンギャルドさがクラシックな街並に不思議と溶け込んでいます。



2007-06-11


久しぶりの更新です。突然ですが、本日よりベルギー・アントワープへ出張(?)することになりました。2日後に開催されるHRD Awards 2007 の受賞セレモニーに出席するため、3泊4日の強行スケジュールです。一ヶ月前に予定されていた事前発表もなくなり、詳細は秘密のまま招待状だけが届 くという状況、どうしようか迷ったのですが、半年かけて製作した作品の展示だけでも見てこよう、ということで…

アントワープは2度目ですがパリに行く前に立ち寄った程度なので、覚えていることといえば王立美術館と、ショコラティエ DEL REY に行ったことくらい…スケジュールもタイトだし、かなり不安な旅ですが、行ってまいります!

2007-03-13

“Beaucoup de petits bonheurs” in 表参道Hills


本日より1週間、表参道ヒルズでの展覧会が始まりました。

今回のコンセプトは“Beaucoup de petits bonheurs”(小さな幸せのブーケ)、つまり沢山の幸せのかけらという意味です。

ジュエリーの個展というと展示即売会のようなものを想像しがちで敷居が高い、というお話をよく耳にします。今回はジュエリーを介して、見る方がちょっとだけ幸せになってくれたらいいな、という意図でアート的な展示を試みてみました。

ロケーションも、ヒルズ1F、路面店の右隣がM.A.C、左はボッテガ・ヴェネタという好立地。表参道ヒルズにお越しの際は、是非お立ち寄り下さいませ。

2007-02-05

ただただ待機中....


ベルギーのHRDより、トリビュート・カレンダーが届きました。
昨年末にデザイン選定が行われた、アントワープダイヤモンド協会HRDの2007年ヴィンテージコレクション。審査に残った44点のデザイン画から更にカレンダー用に24点を選んだとのこと、選ばれた事自体は光栄なのですが、あまり手放しで喜んでもいられない現状...

実は諸々の事情により、ダイヤモンドの到着スケジュールがかなり遅れています。ジュエリーは完成し身につけて貰って初めて作品になる訳で、今の状態はまさに「絵に描いた餅」(笑)

製作期間はどんどん短くなり、職人もスポンサーもひたすら待ち続ける毎日。

バレンタインディには、ダイヤモンドの詰まったボックスが届くといいね、なんて冗談を言う余裕はまだあるのですが...