2017-08-30

地の果て、宇宙の彼方

☆Event information☆

We will exhibit at Hong Kong JMA show from 30th November to 3rd December.
The booth number will be announced as soon as decided.

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ブログの更新がすっかり滞りすみません.....;
気付けば8月も残りわずか、湿度の高い毎日ですがお変わりありませんでしょうか。

このひと月は打ち合わせや視察などで旅の機会が多く、出先で撮りためたスナップもそのままに下旬のトランクショーに突入。今回もゆる〜くカジュアルな雰囲気で行う中で、いらして下さったお客様から嬉しいご報告や新しい企画のインスピレイションを頂いたり♪また月末になってようやく今年11月の香港JMAショー参加が決定し、これからの数ヶ月は製作現場が忙しくなりそうです^^;



そして今日は色石の買い付けに新木場の国際展示場へ。ジャパンジュエリーフェアの中日は比較的空いており、スムーズに回遊出来ました。




リキュールボンボンのような色味の半貴石。
この後カラートーン分類する作業が待っています(^-^;)



今回、コレクションラインの買い付けとは別に、美しいルースと出会ってしまいました...♫色石を揃えてくれる業者さんのブースで見つけた2つの宝石。



ひとつは非加熱ならではのとろみ感ある赤色が熟した実のように艶やかなカボション・カットのルビー。小振りサイズながら、無濾過ワインのような深い赤の中にマゼンタピンクの光がちらりと浮かび何とも魅力的です。モザンビーク産の非加熱ルビーを主に扱っている業者さんですが、このルビーの採掘地はアフガニスタン。上質なルビーの産地ですが社会情勢や治安の関係でコンスタントな原石の確保は難しいそう。規格サイズのオーバル・シェイプではなく、石の美しい色合いを優先したカットに研磨されているのもコレクションラインよりクチュール・ジュエリー向けの雰囲気を醸しています。




そしてもうひとつは、何と隕石の一部として形成されたペリドット。

2008年にインドネシア・ジェバラで発見された隕石から研磨したもの。

「パラスィティック・ペリドット」と呼ばれるこの鉱物、鉱物学者でもある社長さんの説明によると、地球に落下する隕石の中からペリドットの原石が形成されている部分を見つけ、研磨しているとのことΣ(*o*)
地球上のペリドット原石とは色味も微妙に異なり、やや黄味の強い淡いオリーブグリーンの様相です。ロシアやアメリカ、ウィグル地区など、落下地(採掘地とは言わないですね...笑)は広範囲だそう。ミネラルショーなどでよく目にする、いかにも隕石といった黒片やクラック、濁りの入った鉱物を目にする機会はありましたが、異物の混入が少ないジェムクオリティのルースをこれ程まとめて目にしたのは初めて。中でも特に目を引いたのは、この鉱物に特徴的に見られる針状の結晶が虹色を伴って輝く小さなルースです。ルーペで見ないと判別出来ない程ですが、上面と、特に裏側の尖った部分にも微細な "レインボーニードル" がふわっと浮かんでとても美しいのです。

遥か地平の果てから運ばれてきたルビーと、宇宙の彼方で形成され地球に落ちてきたペリドット。
掌にのる小さなかけらのどちらもが、何億年を費やして形成されたものだと思うと今これを宝石として手にする不思議さに言葉を失ってしまいます.....☆ (*w*)






*** 【お知らせ】 ***

次回トランクショーは9月22,23日の予定でおります。
また、秋の個展は10月12~15日となります。
こちらはまた改めて告知をさせて頂きますので、どうぞよろしくお願いいたします♫