2007-06-13

“A Night at the Opera”

滞在最終日、まずはダイヤモンドのスポンサー、プルチュニック社へ。コミュニケーション・マネージャーのマーチン氏、プルチュニック社長とのミーティングの後、何とダイヤの研磨工場を視察出来ることに!! アントワープの”ダイヤモンド街”と呼ばれる一角は車輌進入も禁止、建物の中に入るにはパスポートを提示するという厳重警備。国境並みのセキュリティを通って工場の中へ入り、最先端の加工や機械を見学して参りました。(当然内部の写真撮影はNG...残念;)うずらの卵ほどもあるイエローダイヤモンドをカットしている職人さんの手元に目が釘付け。



夜の7時からは、いよいよ受賞セレモニーに出席です。
会場となったダイヤモンド・ミュージアムの入り口には、早くもドレスアップした関係者が大勢集まっていて、開始前から華やかな雰囲気。シャンパーニュを飲みながら待つことおよそ30分、セレモニーが始まりました。




メイン会場は、ステージ中央にランウェイが設けられた、約1800人が着席できるコンサートホール。主催者のスピーチの後に幕が開くと、そこには本格的なのオペラのステージが。グノーの「ロミオとジュリエット」、ジュリエットのアリアと共に“A Night at the Opera”が始まりました!


「ドン・ジョヴァンニ」「トスカ」など、王道の演目に沿ってコレクション作品を身に着けたオペラ歌手やモデル、ダンサーが登場する迫力の演出にただただ驚くばかり。各作品がスクリーンに映し出され、ダイヤモンドが煌めく様子は息を呑むほど幻想的です。残念ながらグランプリは逃しましたが、自分の作品を着けて登場したモデルがちょっとした“見せ場”を作ってくれました。

今回デザインしたリング「OPERA HOUSE」には仕掛けが施してあり、リング上部のピンを抜くとダイヤモンドのドームが開いて、ブラックダイヤモンドの薔薇が現れるように設計してあるのです。
「トロヴァトーレ」の'Vedi,le fosche notturne spoglie' にのって登場したモデルが曲のクライマックスと同時に優雅な手つきでピンを引き抜き、中から薔薇が現れた次の瞬間、観客席から予期せぬ拍手が…!






ほんの一瞬の事で、すぐに次の曲が始まってしまいましたが、ショーが終わってHRDの関係者から、「あのサプライズ・リングは素晴らしかったよ」と言って頂けた時は、 本当に嬉しく思いました。そしてショーと受賞式の後はパーティ。海外のデザイナーさんや業界の方達とお話できる楽しい時間です。わずかな滞在でしたが、充実の3日間となりました。今回登場した38作品は、HRD AWARDS 2007のヴィンテージコレクションとして約一年かけてドバイやラスベガス、バーゼルなど各都市を巡回するそうです。日本に来るのはまだ先ですが、その際はぜひ皆様にご高覧頂けますのを楽しみにしております。