ニジノフモト
Blog - AU PIED DE L'ARCENCIEL par TAMAKO TSUDA
2024-06-17
フレンチ・ジュエリーと日本工芸
2024-05-30
5月のPOP-up
2024-05-02
古代コインのペンダント
アトリエには時に、驚くようなオーダーが舞い込みます。
今回顧客様から頂いたご依頼は、お手持ちのコインをアミュレット(御守り)のように身に着けられるペンダントにお仕立てするというものでした。
貴重なコインのため、磨いたり一切の手を加えずにペンダントに加工することをご希望で、一度実物を拝見することになりお持ち頂いたのですが、専用のプラスチックケースと更に保護カバーに包まれた状態でも一目見て分かるデザインの美しさに思わず息を呑みました。
お持ち頂いた御品がこちらです。
紀元700~750年頃(!!!)に造られたイタリア・ロンバルド王国のコイン。
古代コインでありながら欠損や劣化のほぼ見られない、非常に状態の良いこの逸品は元々保管用として流通させることなく仕舞われており、最近になって市場に出てきたそうですから、つまり1300年以上もの間静かに眠っていた事になります。いやはや、悠久......😲💦
古代~中世にかけてのイタリア史はあまり詳しくないので付け焼き刃ですが、ここから少し歴史のお話を。
ロンバルド王国は西暦568又は569年にゲルマン系のロンバルド一族によって建国され、774年にカール大帝によって滅ぼされるまでトスカーナを含む北イタリア、南イタリアの半分以上を治めていたと云われています。
ちなみに日本語では「ランゴバルド王国」とイタリア語 longobardoのカタカナ表記で書かれますが、英語の文献では Kingdom of the Lombards「ロンバルド」と記されます。古代コインの資料は英語表記なので、翻訳のトラップですね;;(ロンバルディアと名のつく国家は1800年代にも存在するので更にややこしい事に😅)
2024-04-03
王子の桜とファッションプレート
SNSのお知り合いから教えて頂いた企画展を観賞に王子の北区飛鳥山博物館へ。
『ファッションプレートが映し出す近代』と題されたこの展示は、日本の服飾文化史における重鎮・伊藤紀之翁が近代ヨーロッパを中心に国内外で収集したファッションプレート(ファッションスタイル画)の歴史を紐解く展示です。
古いものは1500年代のフィレンツェから17・18世紀貴族階級のドレススタイル、やがて産業革命を経て20世紀のモードの変遷を日本国内と比較しつつ一気に観賞出来る充実の内容で、展示されている資料の数やバリエーションの豊かさに圧倒されました。
これらのファッションプレートを製造する凹版印刷が実は日本の紙幣で使われる原盤彫刻の技術と同じであるというのも非常に興味深く、何より当時刊行されたモード雑誌のデザインの美しさ、洗練度にうっとりと見入ってしまいます。コレクターの情熱を間近に感じられる素晴らしい企画展でした。
2024-03-18
春色のリング
このところインスタグラムやFacebookに発信の場がうつり、こちらのBlogはすっかりご無沙汰しておりました...;;ですが、SNSをされていない方にはこちらからの発信は大事だと改めて思い直しまして、SNSと重複してしまいますがこちらにもまた写真など載せて参りたいと思います。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
ミャンマー産の透明感あるピンクも美しかったのですが、彼女が選んだのは少し淡くてミルキーなピンクが可愛らしいブラジル産のローズクォーツ。