東京ステーションギャラリーにて開催中の「メスキータ展」へ。
白と黒の対比が強烈なインパクトを放つ人物画や動物、哲学を題材にした自画像から受けるメスキータ作品の印象は重厚で大胆、というものでしたが、版画に加え今回数多く展示されていたスケッチやエッチングの小作品にはモチーフの性格までも捉えて描くような筆致の細やかさや表情の柔らかさが際立ち、特に風刺的に描かれた人々は皆どこか微笑ましくユーモラスな雰囲気に満ちており、重厚な版画作品とは大きく違う作風を持っている事に驚かされました。
メスキータの教え子であり作風に多大な影響を受けたマウリッツ・エッシャーによって保管され破棄を逃れたこれらのドローイングを目にする事で、刊行物やテキスタイルで目にする力強い作風とはまた別の面を伺い知ることが出来た、とても印象に残る展覧会でした。
無彩色の世界を堪能した後は、知人の紅型作家さんが参加する企画展へ。こちらは様々なジャンル、色々な作品が並ぶ不思議な空間でした。
会場のギャラリーもカラフル♫