ジュエリーは世代を超えて受け継がれてゆく、という理想を形にしたようなオファーを頂きました💖 ご依頼は、ピアニスト 幡谷幸子さんのコンサートで着用されるジュエリーのスタイリング。
演奏に使用されるのは1830年代製作のウィーン式スクエアピアノ。そのピアノに合わせ、衣装は同時代のバロックスタイルで作ったドレスを着用になるとのことで、ジュエリーも世界観を統一したスタイリングを希望されていました。
ケープのようなデコルテと大きく開いたバックスタイルが美しいクラシックなドレスには、輝きの強いダイヤモンドではなく、御母様から譲り受けられたという真珠のイヤリングと、ブレスレットを当時の絵画に描かれていたようなチョーカースタイルにアレンジしてコーディネートさせていただきました。
コンサート当日は残念なことに新作展の期間中でしたので、事前のフィッティングでサイズ調整と最終仕上げまでを行い、実際にお着けになった状態でピアノを弾いていただき演奏の邪魔にならないか着け心地をチェック。チョーカーはどうしても首回りに圧迫感を感じますので、なるべく軽減できるような位置を探して細かく長さを調整します。
仕上がりはこのようになりました😀✨
コンサート当日は拝見すること叶いませんでしたが、演奏は勿論のこと衣装もスクエアピアノの雰囲気に合っていて素敵だったとお客様からお声をいただけたと、後日嬉しいご報告を頂戴しました。
新しいデザインをお作りするのと同時に、昔から受け継がれてきたものを、想いを残しつつアレンジしてお使い頂けるようお手伝いすることもとても幸せで大切な仕事だと改めて感じたオファーでした。