2022-12-17

ダイヤモンドの世界(イエロー&ピンク編)


個展から気付けば2ヶ月...今年もあと僅かですね。来年の新作に向けての準備や不具合が起きてしまったウェブサイトの刷新など、今年中に進めておきたいものが詰め詰めで少しずつ慌しくなっている年の瀬です。昨日は久し振りに長年お付き合いさせて頂いているダイヤモンドの業者さんを訪問してまいりました。


探していたのはカラーレスのファンシーカット(丸い形でなく、楕円やクッションと呼ばれる四角いカット、猫の目型のマーキスやハート型のプリンセスなど全部を総称してファンシーカットと呼びます)カラーダイヤモンドは今回はイエローとピンク系に絞って探します。
カラーレス(白色)のダイヤモンドの買い付けと大きく異なるのはやはり色。事前に幾つかピックアップして頂いた中から使うイメージにぴったり来るものを選び、いろいろな条件でカラーの出方を確認したりと、じっくり選ぶのでなかなか根気のいる作業。かなりディープでマニアックな世界に浸ってゆく感じです.....🧐






イエローダイヤモンドはライト(明るい)〜インテンス(強烈な)〜ヴィヴィッド(鮮やか)と色の濃さに段階があり、さらに色味もオレンジ味のあるものからグリーンぽいもの、ブラウンを噛んでいるものなど幅が広いので先ずはピックアップして貰った中から色やサイズ、価格を吟味して使う石を決めてゆきます。
イエローは他の色よりは比較的産出されやすい色味ではありますが、ここ最近トレンドが変わってきたとの事。伺ったマーケットの情報をファッションラグジュアリー市場の動向と照らし合わせて推測してみるのも面白いのです。







イエローは今回こちらの3ピース。あまり色加工したくないので撮りっぱなしの薄暗い画像ですみません💦 右の2つはファンシー・インテンス・イエローという括りになります。
うっすら色が乗っているライトカラーよりも明るい黄色がはっきりわかる印象。左はファンシー・ヴィヴィッド・イエロー。ぱっと眼に刺さる発色の良い山吹色に心惹かれました😁








こちらはピンク系。予算的にイエローよりもぐっと小振りになりますが、ペールトーンからくっきりピンク色、珊瑚色、薄紫に近いものなどこちらもバリエーション豊かです。ピンクダイヤモンドの産出地は大きく3つに分かれており、それぞれの産出地の特徴&見分け方も教えて頂きながらジュエリーに仕立てた時のイメージを優先してピックアップ。
もう十年来のお付き合いになるこちらの業者さん、気になった事を質問するとものすごい情報量で教えて下さるのも有り難く、業界向けのダイヤセミナーで受ける講義に比べてピンポイントで知りたい回答を頂けるので、買い付けながら勉強も一緒に出来てしまう非常に貴重な時間です。






悩みに悩んで抜き出した3点。さて、どの石が何処からやって来たのでしょう.....?



肌にのせた時に美しく見える事が選定の重要ポイントでしたが、折角の機会にオーストラリア、ロシア、アフリカそれぞれのピンクを揃えたら楽しいかなと思い真ん中の石は括り的にはパープルに分類される青みの強いものを選んでみました。業者さん曰く教材に使えそうな選び方だそうで、想定通りにチョイス出来て謎の達成感🤗 答え合わせが気になる方は、ギャラリーにてご覧頂けますのでお気軽にお知らせ下さい。


カラーレスのダイヤもちょっと興味深い石を入手出来ましたので、そのお話はまた次の機会に✨