2012-08-07

残暑お見舞い申し上げます*


Late summer greetings - hope you had a nice vacances!!


暦の上では「立秋」ですが、あいからわず強烈な陽射しに溶けてしまいそうな毎日.....ゆったり泳ぐアクアマリンのウミガメに、涼を感じて頂けたら幸いです♫




















とは言いながら、昨日は久しぶりの大雨が降り、少しだけ気温の下がった過ごしやすい夕方でした。人の感覚が察するよりもっと繊細に粛々と、季節は移ろっているのかも知れません*
最近気分転換に流し読みしている『古今和歌集』、ちょうど夏歌の最後を飾るこの歌を読むと、何となく空を見上げてしまいます。

 夏と秋と 行きかふ空の通路は かたへ涼しき 風や吹くらむ <躬恒>


変わりやすい空模様にお気をつけてすごしやすい秋の訪れまで、皆様どうぞお体ご自愛下さいますよう。







こちらは昨日の雨で、草むらに散らばった無数の滴。
デコルテにのせてネックレスに...と言いたいところですが、青々とした葉の上にあるからこそ、美しいのでしょうね♪



2012-07-31

「天魚の羽衣」




Between thin and airy silk,  the shadow of  countless fishes  floating...it makes forget  today's scorching sun & heavy humidity.
These beautiful goldfishes are painted for the anniversary exhibition "hagoromo goldfish" by Ryusuke Fukahori at matohu flagship shop.   Mr. Fukahori is generally known by one video called "Goldfish Salvation".  As this video, the most famous his work is goldfish which is drawn with amazing 3D-technic in clear resin pour into wooden boxes.
These creations has known as confined pieces of traditional Japanese image, giving the impression of a very ephemeral beauty and surprise.  But  in this exhibition, his goldfishes are swiming fantastically in the very thin silk...its new sight of his work.














matofu 表参道本店にて開かれていた「天魚の羽衣」展、またも最終日にすべりこみ。炎天下の焼けるような陽射しや、じっとり重たい夏の空気を一瞬忘れるような、ひんやりとした空気が会場を包んでいました。


升や猪口を器に、水に見立てたクリアレジンを流しこみ、そこに鮮やかでリアルな金魚を出現させる美術作家の深堀隆介氏。制作風景を動画にした「Goldfish Salvation (金魚救い) 」で広く知られる彼の「金魚」シリーズが、東コレでもオリジナリティを放つmatofuの旗艦店に展示されるとあって、これはぜひ見てみたいと思っていたのです。


実際に間近で観る「金魚」の存在感。
巨大な金魚のペインティングも素晴らしかったのですが、手のひらに乗るほどの器の中に描かれた小さな小さな魚影は、観る側の脳に直接リアルな金魚のイメージを送ってくるような、不思議な感覚。この会場のために新たに制作されたという薄い絹の"羽衣"に描いた金魚達は、うっすらと靄のかかる空間を自由に浮遊しているようで、とても幻想的でした...*

















2012-07-15

Making of "order-made jewelry"♪



The last few months, spending almost time in the studio....for  making of several order-made jewelry.

Here is a luxury piece reached the climax of the making.
This complex design appeared front of us finally through several times form check, but....
 My goodness!! for setting diamond in all the visible portion, we have to deconstruct this difficult puzzle again! (>_<)


ここ1ヶ月程はクチュールジュエリーの制作が重なり、アトリエに籠りきりで諸々作業中です。連休明けに仕上がり予定の図面はまだ机に積んでありますが (焦)  今回は製作工程を少しだけスナップでご紹介いたします*


















現在、佳境を迎えているピースがこちら。
かなり大振りでデザインも複雑な為、スケッチからワックス模型、メタルでの造形に入り数ヶ月かかってようやく全体像が見えてまいりました。
....そしてこの後、表面にダイヤモンドをびっしりとセットするために、土台まで一度バラバラに分解し(!!)組み立てながら石を留めていく、というまだまだ長い道のりが待っています(^_^;)






下の写真はお預かりした石の型取りをしているところ。
特殊な形だったり、特に取り扱いを慎重にしなければならない宝石はこうして型取りし、トレースした模型の石に合わせて枠を作ります。

オートクチュール制作では、お客様がお手持ちの石を使う場合もありますので、所有される方の趣向の変化やトレンドを取り入れつつ、その宝石の新しい魅力を引き出す事も大事なポイントなのです。

時には輝きを加えるためダイヤモンドを足したり、カラーストーンと組み合わせて石の持つ雰囲気を変化させてみたり....お客様とご相談しつつ、次の世代にお渡しすることも想像しながらデザインを決め、こうした製作工程を経て完成へ。何となく着けずに仕舞われていた美しい宝石達に、新しいドレスを着せてお返しするような、そんな気持ちです♪







These, taking a "mock" special type of Gems. and below photo is arranging taper cut diamond.

こちらも古い枠に使ってあったテーパーカット(台形)のダイヤモンドをクリーニング後、デザイン画に合わせて形を選定しているところです。










..and, extra snap*
A souvenir from my childhood friend living in NY♫



おまけのスナップ。
ずっと籠っている私に、NYから帰省している幼なじみからのお土産、FIKA のヒマラヤ・ソルトチョコレート♡
カカオのビターな風味にミネラルたっぷりの塩が元気をくれます(^w^)






2012-06-30

The backs...







The mid of rainy season....After work, I went to Yushima-Tenjin.
This day is during the period of summer purify ceremony called "NAGOSHI -NO-HARAE".
there is huge hoop made of thatch on the front of shrine, we go through this hoop in a traditional way.

Also Yushima-Tenjin is one of the shrine enshrining Sugawara Michizane, the god of study.  So we can see the decoration of ume-flower & cattle (they are typical attributes of this god) everywhere in there.




フォルムチェックを終えた今日の午後、少し時間が出来ましたので、ふらりと湯島天満宮へ。ちょうど『夏越の大祓』という神事を明日に控え境内には大きな茅の輪が設えてありました。さっそく参拝客に習って手水舎でお清めし、輪をくぐってみましたら...真新しい茅のいい香り♪ ぐるぐると左右に円を描いてから本殿へお参りいたしました。

いつも仕事で近くまで来るというのに、こちらをお参りさせて頂いたのは実は初めて。天神さまと付くからには菅原公の...といい加減に想像を巡らせつつ境内を散策していると、そこかしこに梅を象った装飾や、牛の像など道真公のアトリビュートが。奥には梅園もありました。
東風の頃には、きっと梅が満開になるのでしょうね....♫









After looked around some beautiful ume ornaments in there, I found a pair of fabulous stone dog called Komainu*
Here is a few photos of them...carly manes, quite large and coquettish faces, how cute they are!  though the bright green moss grows on their backs, it's a most simple symbol that represents the beauty of "Wabi Sabi".

ふらりと寄り道した理由は、この子達。造形のイメージを膨らませる為、狛犬様を見学です。四肢がそれ程長くないのに、なんでしょうこの躍動感...(*u*) 
くりくりとしたタテガミや太めの前足が可愛らしくも見えます♪




こちらは枝が繁って顔が隠れていたため、木の下に潜り込んでスナップ。背の方はうっすら苔むしていて、まさにリアルな"寂び"の状態。










本殿の屋根には対照的に鮮やかな、獅子の木鼻。どちらかというと、普段自分の意識にささる"日本なもの"の好みが侘び・寂びに寄りがちなので、この金と原色使いの鮮やかな装飾にはルーツであるアジアの宗教美術の名残を感じます。このヴィヴィッド感を屋根に残しつつ、外観は総檜造りの静謐な趣を備えていて、とてもシック。






菅原公といえば、梅に牛。手水舎の脇に、そういえば居りました、"撫で牛"が。穏やかな表情と、肉感のみっしりした重量を感じさせるフォルム。







"The stroking cow",a bronze statue of cow have a so feminine shape.  Her back as gentle hill which evokes the Dominique Ingres's women.  don't you remember "Gran Odalisque" or  "The Valpinçon Bather" ?

この後ろ姿。アングルの描いた『グラン・オダリスク』や『ヴァルパンソンの浴女』を連想してしまいます...!!






おまけスナップ。何と泉鏡花の筆塚もありました。





おまけその2。梅園の地面いっぱいに落ちた実を食べに来ていた雀。
.....かなり近くまでよってみました♫



2012-06-18

託されたもの



先週、懇意にさせて頂いていた色石の業者さんが活動拠点を海外に移すという連絡を貰い、出国前に急遽アポイントを取りつけました。香港出身の社長さんとは10年来のおつきあいで、カラーストーンの選別方法を教えて頂いたり、海外市場のリアルな情報を伺ったりと本当にお世話になっていただけに、このご決断はかなりショックです....


原石の段階で上質なものだけを買い付け、自社工場でカットするというスタイルだからこそ可能な、プロポーションの良いカラーストーン。社長さんの扱う色石は、輝きの美しさが一目瞭然なのです* けれどナチュラルカラーのサファイアやダイヤモンドカットを施したセミ・プレシャスストーンなどは一般的な市場価格よりどうしても割高になるため、なかなか需要がなく商売が難しいのだそう。確かに「バリュー感」か「素材の希少性」に二分化する今の国内ジュエリー業界では、"美しさ"を付加価値として提案する事が、シンプルゆえに難しくなっているのかも知れません。


次の帰国がいつになるのか未定の為、ちょっと早いのですが来年のコレクションに使いたいなと思っていた、とても魅力的なカット石をあるだけ購入させて頂きました。
あまりに綺麗なのでここでお見せしたいところですが.....来年のお楽しみということで、ワントーンのスナップで失礼いたします*







取引を始めた当時は、まず色合いを私が選び、次に社長さんにカットのクオリティを見てもらって良い石を選別するという方式をとっていましたが、次第に見よう見まねでカットも自分でチェックできるようになり、最近では色合いをとるか、全体のバランスを合わせるかで迷ったときにだけアドバイスを貰ってみたり。同時に海外の業者さんと取引する時のコツや、時にジュエリーに対する哲学も伺いながら、カラット数を増やした分価格の駆け引きも試みて、心地良い緊張感の伴う"石の取引"の醍醐味がようやく味わえるようになってきただけに...とても残念でなりません(;_;) が、ご縁はまたどこかでつながるもの。社長さんの新天地でのご成功を祈っております*


ルース(裸石)の状態でうっとりする程の色合いをもつこの石達。託されたこれらを活かして"美しいもの"が創り出せるかどうか....ここからは自分の領域ですから、頑張らねば!