2014-07-09

粋(すい)の美

かなり出遅れてしまいましたが、日本橋の三井記念美術館にて開催中の『超絶技巧!明治工芸の粋』展を見てまいりました♪






実はご招待頂いた館長の清水先生は、大学時代に日本美術の調査でお世話になった方。20年振りにお会いした先生はお変わりなくお元気そうで、鎌倉長谷寺の石を測ったり、岐阜の山中に籠って神像を調べた当時の思い出に話もはずみ、嬉しくてつい長居をしてしまいました....;ご多忙の折お時間作ってくださり、有り難うございました!


そして楽しみにしていた展示作品は、そのどれもが工芸の粋を遥かに超えた逸品ばかり。
本物と見まごうばかりの伊勢エビ、蟹、鯉を金属で作った"自在置物"と呼ばれる可動式のオブジェは画集や動画で見てはいたものの、スイス時計やロシア皇帝のギミックジュエリーにも匹敵する精緻な手仕事を実際目の当たりにすると、物の持つオーラと言うか、気迫というか....特に高瀬好山の『鯉』が持つ迫力と美しさには圧倒されてしまいました。

また、象牙を彫り出して作る"牙彫"の筍の、表現力豊かなこと!はち切れた皮の下に透けて見える根のディテールなどは職業柄どうしても細かく見入ってしまうのですが(^_^;)バラバらではなくどうやら削り出しているようだし...と細かい部分に気付くほどそこに注がれた集中力と手間に気が遠くなる思いです。

展示品のどれもがじっくりと堪能したい作品ばかりで、気付けば閉館時間になっておりました。うっかり展示替えの前半を見逃したのがとても悔やまれます.....今週の日曜が最終日ですが、ナイトミュージアムもあるしもう一度鑑賞に来てしまうかも☆
日本の職人魂の"極み"、まだご覧になっていなければぜひおススメしたい展覧会です(>w<)*



図録までお土産に頂いてしまい...感謝です*



三井記念美術館『超絶技巧!明治工芸の粋』〜7/13(日)まで
http://www.mitsui-museum.jp/