2014-08-22

☆ 個展のお知らせ ☆



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TAMAKO TSUDA    Jewelry x ART Exhibition
2014.10.1(wed)~10.5(sun)     11:00~17:00(最終日~16:30)
世田谷美術館分館 清川泰次記念ギャラリー
東京都世田谷区成城2-22-17 
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Here is information that exhibition to be held at Seijo in October. The gallery is located in a quiet residential area, has nice atmosphere & little garden.  
looking forward to your visit   *


まだまだ猛暑は続きそうなこの頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。
ご案内葉書は9月初旬にお届けの予定ですが、一足早く10月の個展のお知らせです♬ 

会場は先日ご紹介しました成城の清川泰次記念ギャラリー。建物の持つ穏やかな雰囲気にあわせ、ゆったりとリラックスして楽しんで頂ける展示にしたいと考えております。個展の頃には少し涼しくなっていますように....! お目にかかれますのを楽しみに、夏を乗り切りたいと思います(^-^)/










2014-08-10

planning layouts*


planning the layout at the October exhibition.
The Kiyokawa gallery, a private museum gallery of a sculptor, it has a beautiful garden.
I like the landscape that appears when the one side of the wall remove, and Japanese style window!

10月展の会場模型でレイアウトを考案中。成城の清川泰次ギャラリーは元邸宅を改装して美術館とギャラリーにしているため、壁の一面を外すと庭が眺められる素敵な会場。和風のディテールも趣があります♬






かなり雑な模型ですが(^_^;) 壁を嵌めたり外したりしてどんな風に見えるか実験しています。今回は何故か来年の新作展ディスプレイを同時進行で始めてしまったため、什器やアイディアがどちらに使うのだったか時々わからなくなったり....暑さのせいでしょうか(笑)






These are very bulky  .... for the display tools of next collection (>_<)

こちらは新作展用の什器。かなり大きいうえ、重ねられないのでアトリエが物置のようになっております;;; 



2014-07-27

暑中お見舞い申し上げます♪



Scorching sun & humid air.....
wish all of you are healthy & having a nice summer vacation!






2014-07-13

*Gracias, Manuel Andreu*


一昨年急逝された陶芸家、マヌエル・アンドレウさんの遺作展が行なわれている国立の暁陶房に家族でお邪魔してまいりました。
実家ギャラリーがまだ渋谷にあった頃から作品をお預かりし、私自身もその淡く優しい色とキラキラと輝く鉱石のような美しさに魅了されて、いつも新しい作品を楽しみにさせて頂いていました。

作品を受け取りにアトリエにお邪魔すると、作品のフォルムや釉薬について静かなトーンでぽつぽつと核心をついた言葉で話してくださったり、作品を包みながらこっそり鼻歌を歌っていらしたり、またアトリエの庭にある垣根の先端で近所の子供達がケガをしないよう、焼き損なったぐい飲みや茶碗を尖った先にかぶせてあげていたこと等々...穏やかで優しいマヌエルさんのエピソードは忘れられない記憶になっています。



今回アトリエを解放して展示されていた作品の殆どは、初日に並んだコレクターやファンの方達に売約済みとなっていましたが、すっかりスペースの開いた陳列棚に懐かしく優しい色合いの花器が数点、そっと佇んでいるのを見つけてしまいました。





上品な卵形のフォルムに華奢な首がのった淡い色合いの花器。一度手にとると卵を抱えているようで手放せない感覚を覚えます。こちらの作品と、鮮やかな青が印象的な花器、どちらも眺めていると色の深さや繊細さに目が離せなくなるマヌエルさんらしい作品。片方を選ぶことは出来ず、2点共にお持ち帰りさせて頂きました。








"日本の緑色"にこだわっていたという非売品の初期作品。彼の作品を多くの人に見て頂きたいからと撮影を許可して下さった奥様のご好意に甘え、写真でご紹介を。







青い結晶が美しい花器。丸いかたちをくるくる回転させていると、実に複雑な表情の移ろいがあることに気づきました。例えるなら飛行機の窓から眺める、昼から夜へと移り変わるトワイライトタイムの海の色を思い出させるような、見つめているとそのうち地球そのものを眺めているような、不思議な浮遊感。「何人もの方がこの作品を素敵だと言っていたの。でも何故か今日まで棚に残っていたのはきっと、マヌエルがたまこさんにとっておいたからだと思うわ。」と奥様の陽子さんに頂いた言葉がとても嬉しく心に残りました。


この作品、そしてこれまで少しずつコレクションしてきた彼の作品は、きっとこれからも私に美しいインスピレイションを与えてくれる気がしています。


La gratitud ilimitada, al cielo. muchas gracias Manuel-san.





2014-07-09

粋(すい)の美

かなり出遅れてしまいましたが、日本橋の三井記念美術館にて開催中の『超絶技巧!明治工芸の粋』展を見てまいりました♪






実はご招待頂いた館長の清水先生は、大学時代に日本美術の調査でお世話になった方。20年振りにお会いした先生はお変わりなくお元気そうで、鎌倉長谷寺の石を測ったり、岐阜の山中に籠って神像を調べた当時の思い出に話もはずみ、嬉しくてつい長居をしてしまいました....;ご多忙の折お時間作ってくださり、有り難うございました!


そして楽しみにしていた展示作品は、そのどれもが工芸の粋を遥かに超えた逸品ばかり。
本物と見まごうばかりの伊勢エビ、蟹、鯉を金属で作った"自在置物"と呼ばれる可動式のオブジェは画集や動画で見てはいたものの、スイス時計やロシア皇帝のギミックジュエリーにも匹敵する精緻な手仕事を実際目の当たりにすると、物の持つオーラと言うか、気迫というか....特に高瀬好山の『鯉』が持つ迫力と美しさには圧倒されてしまいました。

また、象牙を彫り出して作る"牙彫"の筍の、表現力豊かなこと!はち切れた皮の下に透けて見える根のディテールなどは職業柄どうしても細かく見入ってしまうのですが(^_^;)バラバらではなくどうやら削り出しているようだし...と細かい部分に気付くほどそこに注がれた集中力と手間に気が遠くなる思いです。

展示品のどれもがじっくりと堪能したい作品ばかりで、気付けば閉館時間になっておりました。うっかり展示替えの前半を見逃したのがとても悔やまれます.....今週の日曜が最終日ですが、ナイトミュージアムもあるしもう一度鑑賞に来てしまうかも☆
日本の職人魂の"極み"、まだご覧になっていなければぜひおススメしたい展覧会です(>w<)*



図録までお土産に頂いてしまい...感謝です*



三井記念美術館『超絶技巧!明治工芸の粋』〜7/13(日)まで
http://www.mitsui-museum.jp/