2013-06-13

keeping "Style"


しっとり霧雨に包まれて、情感たっぷりの日本庭園。
グランドプリンスホテル新高輪にて、お客様とクチュールジュエリーの
お打ち合わせです♪




昨年、ご縁あってこの展示会を視察させて頂き、その優雅な雰囲気と賑わいに圧倒されつつもこの舞台に立つために(規模や効率性という意味で)根本的な仕事のスタイルを変えていかねばならないとしたら、正直私には厳しい道かも...と、実は多少思い悩んだりもいたしましたが。

一年後にこうして同じ華やかな会場の中で、今までと同じようにお客様の心の中にある素敵な物語を伺い、それを形にさせて頂けている事に、今まで培ってきた"ものづくり" のスタイルがここでも受け入れられたような、ささやかな手応えを感じました。

まだまだこれから精進すべき点は沢山ありますが、依頼主の心に寄り添うようなジュエリーを全力でお創りする、という基本姿勢は歪めることなく(^-^)これからも取り組んでゆけるはず。そんな事を考えながら、やっと到来した梅雨に潤う庭園の中を散策しておりました*




紫陽花も綺麗に咲いていましたのに、撮り忘れてしまい...名残のツツジ;

2013-06-02

Juneberry*


Already the beginning of June, and the rainy season  has started in Japan. For the work of couture jewelry & toward the special summer exhibition, I have been spending most of time  in the atelier recently...

This pic is Juneberry branches from my neighborhood friend. these small red berries give the effect of refreshing to us !




あっという間にもう6月* 
今年は早い梅雨入りだそうで、局地的な集中豪雨は歓迎できませんが、空気や植物を潤してくれるしとしと降りの慈雨が多いと良いですね♪

クチュールジュエリーの制作や夏の展示に向け、ほぼデスクワークのこの頃。今年も近所の方から枝ごと頂いたジューン・ベリーを休憩時間につまんでリフレッシュしています(^u^)


2013-05-20

L'ARTISAN DU REVE ♪




週明けから雨降りの一日でしたが、今日はクライアントとの打ち合わせ
から工房を回り、帰りにちょっと時間がありましたので六本木へ寄り道
してブシュロンの「夢のアルティザン」を見てまいりました。

フラワーアーティストの東 信 氏による植物を使ったインスタレー
ションが豪華な宝飾品を引き立てる、ジュエリーミュージアム。
鮮やかな色彩の花々や、グリーンで埋め尽くされた曲線がスネークや
羽根、カメレオンといったユーモラスで大胆なジュエリーと見事に
調和しています。









アートピースの様な一点もののジュエリーの展示方法といえば厳重な
ケースに陳列するだけだった一昔前から、それらが製作された背景
までもイメージさせるようなアート的アプローチへと、ここ10年程で
プレゼンテーションの方法は劇的な変化を遂げています。

 " ジュエリー × インスタレーション " という手法が単なるディスプレイ
ではなく、コレクションの持つ世界観を表現する為の手法なのだという
事も、これからもっと認知されてゆくと良いなぁなどと思いつつ、
美しいハイジュエリーの世界を堪能いたしました*






白い花と植物のみで構成された「真珠の財宝」というタイトルのケース。中に飾られたパールのネックレスやバングル、ブローチを眺めながら
ガーデンモヒートで休憩♬




BOUCHERON & 東信 「L'ARTISAN DU REVE」
~5月26日 11:00-21:00  六本木ヒルズ ヒルズカフェ/スペース




2013-04-25

Ciao, italian art* その3 ~ Florence ~


 (The summary of text is coming soon * )




アレッツオでの移動中、車からの風景。この日は初夏の心地よいお天気で、ちょっとしたドライブ気分です。そして途中、レオナルド・ダ・ヴィンチの『ラ・ジョコンダ』に描かれている橋ではないかと言われる"ブリアーノ橋"へ寄り道してもらいました。 橋のたもとにはこんな看板も...*






水際まで近づいて見上げるブリアーノ橋。新緑のみずみずしい空気に元気をもらえそうです。レオナルド・ダ・ヴィンチの生家をいつか訪れてみたいと思いつつ、ベースホテルのあるフィレンツェへ戻りました。着いたその日にドゥオーモ〜サンタクローチェ協会〜ダンテの家〜ヴェッキオ橋、を文字通り駆け足で巡る弾丸ナイトツアーを敢行。今回現地でアテンドしてくれたマネージャーのご友人をガイド役に、深夜のフィレンツェというレアな光景を見て回る事が出来ました♬









クライアントチームとはここでお別れ。翌日は朝から一人でウフィツィ美術館へ。実は初めてのフィレンツェ滞在、個人的にもう一つ目的がありました。それはこの美術館に展示されている、レオナルドの描いた2枚の天使像を見ること。1枚は作品1472~3年に描かれた『受胎告知』、もう1枚は同時期に描かれた彼の師ヴェロッキオ作『キリストの洗礼』です。『受胎告知』はレオナルドの初期の代表作として、『キリストの洗礼』はヴェロッキオの元で複数の職人により描かれた作品ですが、天使を担当したレオナルドの才能がヴェロッキオに筆を折らせたという伝説で、共に広く知られる作品です。この逸話は美術史家ヴァザーリの創作とされていますが、確かに様々な人の手が重なり混じるこの絵画の中で、横顔の天使だけが明らかに異質な存在感を放っているのが強く感じられます。実はそれ以外にも青い衣やキリストの身体の一部など、レオナルド特有の雰囲気というか、ただならぬ感覚が見え隠れする部分がいくつか...。
天使だけをレオナルドが描いたとも、全体の仕上げに手を加えたとも言われていますから真相は定かではありません。あまり科学的にすべてを明らかにするよりも、謎のまま、想像に任せて鑑賞する方が楽しいような気がいたします(^u^)



そして嬉しい偶然がもう一つ。その日の午後、街を散策していましたら、ミケランジェロギャラリーで何と『Macchine di Leanardo』が!これはレオナルドの発明した機械の模型が見られる展覧会なのですが、数年前に訪れたヴェネツィアで偶然目にし、夢中になった記憶があります。今回も前情報なしに辿り着けてしまうとは...よほど人気の展覧会でイタリア中を巡回しているのか、それとも素敵な偶然が2度も訪れたのでしょうか♬ 




左はヴェネツィア展のカタログ、右は今回のフライヤー。次はどこの都市で見られるかしら....?




散策を終えた帰り道、スカラ通りにあるサンタマリアノヴェッラ薬局へ。通りを進むにつれ漂ってくる香りで、お店の入口に気付きます。









ドメニコ修道士達の薬局として名高いこのお店、14世紀に建てられた教会の一部を残しつつ改修工事を重ね、現在では石鹸やクリーム、香水などを販売する傍らでミュージアムギャラリーとしても楽しめるようになっています。トマス・ハリスの小説『ハンニバル』に描写されている二重扉やアールデコ・ランプの仄かな灯り、そして室内に籠る優雅で複雑な香....  まさにハリスの "この世で最も香しい場所の一つ" という表現が相応しい空間です♪





1700年代に出版された薬草図鑑。調合器具や、保存用の陶器なども展示してあり、ゆっくりと時間をかけて楽しめました*














  

2013-04-24

Ciao, italian art* その2 ~ Arezzo ~


(The summary of text is coming soon * )


今日は現地の会社&工房の視察です。まずは会社のデザイン室を訪問。見せてもらった細かな透かし彫りのジュエリーは、実は3Dグラフィックによるもの。よく日本で目にする3D造型機とは全く異なるクオリティに驚かされました。デザイナーさん達もとても気さくで、「これは鋳造の作り方、こっちは3D」と沢山サンプルを出しつつ、それぞれのメリットを説明してくれました。工房訪問のため会社を出る時間ギリギリまでお話して頂けて嬉しかったです(>u<)* Grazie!!





次は工房へ。高い天井の一室には様々な機械と作業机、職人さん達は黙々とネックレスを組み立てています。邪魔しないようにそ〜っと背後から観察...と思いきや、作り方を見せてあげようとばかりに作業中の一束を溶液へどぶん。(*o*;;)しばらくかき混ぜた後、流水で洗い落とすと....2色に分かれた幅広のネックレスが現れました♬ 触らせてもらうと見た目を裏切る軽やかさ、そして色同士の境界はきれいなラインを描いています。お見事!

そして何と、この工房の中核へも入室許可が!!(笑) ホールガーメントを編むような設えのこの機械で極細の金を編んでいるのですが、その細い絹糸のような金線を手に取りよくよく目を凝らすと....細かいカットが入っているではありませんか。。。。。もはや絶句するしかありません。









更にこの後訪れた別の工場では、最新のレーザーカットマシンのデモンストレーションを見学。ほとんどファンタジー映画の世界のごとく鮮やかなネオングリーンの光がくるくると動き、金属板を焼いて繊細なレース模様が切り抜かれてゆく様子を見つめながら、ふと、この前日本で目にしたフェンディの縫製を思い出し、フランスとイタリアの"モノづくり"のプロセスはこんなにも違うのだなと何となく、腑に落ちた気がしておりました。

その時々の世の中の空気感、哲学や個人のインスピレイションを表現するためにテクニックを駆使し、世界観をエモーショナルに表現するのがフレンチモードであるなら、イタリアのファッションやジュエリーは、途方も無い工程と時間を費やしても、職人の技術を極めることで新しい美を生み出そうとするアルチザン・マインドが出発点になっているのだと。だからこそ出来上がった"モノ"には、時に保守的と言われても揺るがない、成熟した美しさが備わっているのでしょう。

沢山の驚きと宿題を頂いて、充実の現場視察でした* 





おまけスナップ。工房の隅に放り込まれていた切れ端の山です。再び溶かされてまた素材になるのでしょうか。近づいてみると...魅惑の輝きです♬