(The summary of text is coming soon * )
次は工房へ。高い天井の一室には様々な機械と作業机、職人さん達は黙々とネックレスを組み立てています。邪魔しないようにそ〜っと背後から観察...と思いきや、作り方を見せてあげようとばかりに作業中の一束を溶液へどぶん。(*o*;;)しばらくかき混ぜた後、流水で洗い落とすと....2色に分かれた幅広のネックレスが現れました♬ 触らせてもらうと見た目を裏切る軽やかさ、そして色同士の境界はきれいなラインを描いています。お見事!
そして何と、この工房の中核へも入室許可が!!(笑) ホールガーメントを編むような設えのこの機械で極細の金を編んでいるのですが、その細い絹糸のような金線を手に取りよくよく目を凝らすと....細かいカットが入っているではありませんか。。。。。もはや絶句するしかありません。
更にこの後訪れた別の工場では、最新のレーザーカットマシンのデモンストレーションを見学。ほとんどファンタジー映画の世界のごとく鮮やかなネオングリーンの光がくるくると動き、金属板を焼いて繊細なレース模様が切り抜かれてゆく様子を見つめながら、ふと、この前日本で目にしたフェンディの縫製を思い出し、フランスとイタリアの"モノづくり"のプロセスはこんなにも違うのだなと何となく、腑に落ちた気がしておりました。
その時々の世の中の空気感、哲学や個人のインスピレイションを表現するためにテクニックを駆使し、世界観をエモーショナルに表現するのがフレンチモードであるなら、イタリアのファッションやジュエリーは、途方も無い工程と時間を費やしても、職人の技術を極めることで新しい美を生み出そうとするアルチザン・マインドが出発点になっているのだと。だからこそ出来上がった"モノ"には、時に保守的と言われても揺るがない、成熟した美しさが備わっているのでしょう。
沢山の驚きと宿題を頂いて、充実の現場視察でした*
おまけスナップ。工房の隅に放り込まれていた切れ端の山です。再び溶かされてまた素材になるのでしょうか。近づいてみると...魅惑の輝きです♬