(The summary of text is coming soon * )
アレッツオでの移動中、車からの風景。この日は初夏の心地よいお天気で、ちょっとしたドライブ気分です。そして途中、レオナルド・ダ・ヴィンチの『ラ・ジョコンダ』に描かれている橋ではないかと言われる"ブリアーノ橋"へ寄り道してもらいました。 橋のたもとにはこんな看板も...*
水際まで近づいて見上げるブリアーノ橋。新緑のみずみずしい空気に元気をもらえそうです。レオナルド・ダ・ヴィンチの生家をいつか訪れてみたいと思いつつ、ベースホテルのあるフィレンツェへ戻りました。着いたその日にドゥオーモ〜サンタクローチェ協会〜ダンテの家〜ヴェッキオ橋、を文字通り駆け足で巡る弾丸ナイトツアーを敢行。今回現地でアテンドしてくれたマネージャーのご友人をガイド役に、深夜のフィレンツェというレアな光景を見て回る事が出来ました♬
クライアントチームとはここでお別れ。翌日は朝から一人でウフィツィ美術館へ。実は初めてのフィレンツェ滞在、個人的にもう一つ目的がありました。それはこの美術館に展示されている、レオナルドの描いた2枚の天使像を見ること。1枚は作品1472~3年に描かれた『受胎告知』、もう1枚は同時期に描かれた彼の師ヴェロッキオ作『キリストの洗礼』です。『受胎告知』はレオナルドの初期の代表作として、『キリストの洗礼』はヴェロッキオの元で複数の職人により描かれた作品ですが、天使を担当したレオナルドの才能がヴェロッキオに筆を折らせたという伝説で、共に広く知られる作品です。この逸話は美術史家ヴァザーリの創作とされていますが、確かに様々な人の手が重なり混じるこの絵画の中で、横顔の天使だけが明らかに異質な存在感を放っているのが強く感じられます。実はそれ以外にも青い衣やキリストの身体の一部など、レオナルド特有の雰囲気というか、ただならぬ感覚が見え隠れする部分がいくつか...。
天使だけをレオナルドが描いたとも、全体の仕上げに手を加えたとも言われていますから真相は定かではありません。あまり科学的にすべてを明らかにするよりも、謎のまま、想像に任せて鑑賞する方が楽しいような気がいたします(^u^)
そして嬉しい偶然がもう一つ。その日の午後、街を散策していましたら、ミケランジェロギャラリーで何と『Macchine di Leanardo』が!これはレオナルドの発明した機械の模型が見られる展覧会なのですが、数年前に訪れたヴェネツィアで偶然目にし、夢中になった記憶があります。今回も前情報なしに辿り着けてしまうとは...よほど人気の展覧会でイタリア中を巡回しているのか、それとも素敵な偶然が2度も訪れたのでしょうか♬
左はヴェネツィア展のカタログ、右は今回のフライヤー。次はどこの都市で見られるかしら....?
散策を終えた帰り道、スカラ通りにあるサンタマリアノヴェッラ薬局へ。通りを進むにつれ漂ってくる香りで、お店の入口に気付きます。
ドメニコ修道士達の薬局として名高いこのお店、14世紀に建てられた教会の一部を残しつつ改修工事を重ね、現在では石鹸やクリーム、香水などを販売する傍らでミュージアムギャラリーとしても楽しめるようになっています。トマス・ハリスの小説『ハンニバル』に描写されている二重扉やアールデコ・ランプの仄かな灯り、そして室内に籠る優雅で複雑な香.... まさにハリスの "この世で最も香しい場所の一つ" という表現が相応しい空間です♪
1700年代に出版された薬草図鑑。調合器具や、保存用の陶器なども展示してあり、ゆっくりと時間をかけて楽しめました*