グラスゴーから列車で3時間半の港町オーバンへ、更にフェリーとバスを乗り継ぎ、スコットランド西岸のアイオナ島へ到着。住人が200人にも満たないこの小さな島は6世紀にアイルランドから渡来したキリスト教がスコットランドや西ヨーロッパに広まってゆく中世キリスト教の中心地となった特別な場所。中世ケルトの美術様式を色濃く残す建造物が現存しています。
修復中の修道院内部に設置された水盤や石板にびっしりと施された図柄も、いわゆるケルト文様と呼ばれる組み紐文様からビアズリーの挿絵を思わせるアール・ヌーヴォー調の水紋、神話とおぼしき架空の水棲動物が登場したりとバリエーション豊か。特に回廊の柱1本ずつに、アザミやヘザー、スズラン、スミレといった花々のレリーフが彫られているのですが、そのデザインがどれも素晴らしく、一つ一つじっくり観察してしまいます(*u*)
アーチを支える柱が2本に別れている珍しい構造。手前のレリーフはスノードロップでしょうか、回廊側だけに彫刻が施されているバランスも見事です。
修道院から墓地の方向へと続く "死者の道"。
少し休憩をとりながら、ゆっくりと想いを巡らせる時間がとても贅沢なひと時。
ものすごく強い海風にも負けず、黙々と草を食べる羊達。常に強い海風にさらされているからか、(夜も小屋に入らず、野宿していました!!) 長い毛がとても暖かそう...。
こちらはアイオナ島の中継地、マル島へ向かうフェリーで出会ったキルトを着こなすお兄さん。こなれた雰囲気に思わず声をかけましたら、快く写真を撮らせてくれました♫