2015-07-10

鍋島再発見♪



嬉しいオファーを頂戴して、久方ぶりの栃木へ。
コレクション作品に変わらず愛着を注いでくださる方とのお仕事は、ビジネスという以上に私に創作への活力をくださる大切な時間です。お天気はあいにくの雨模様でしたが、有り難い結果も頂き、晴れやか気分で栗田美術館へ寄り道してまいりました♫



趣のある正門をくぐり、雨を含んで色濃くなった梅の木々を愛でながら大手門へと向かいます。この時点で既にワクワク....(*w*)


所蔵品は伊萬里、鍋島のみながら、展示規模が陶磁では世界最大級というこだわりの美術館。柿右衛門や蛸唐草など馴染みのあるうつわもあれば、ヨーロッパへの輸出向けに作られた色とりどりの羽が鮮やかなオウムの置物や、華やかな染め付けの上からロカイユ風の装飾を施した複雑な飾り壷など、初めて目にする希少な逸品もあり、伊萬里の奥深さを楽しめます。特に心惹かれたのは鍋島藩の直営窯で製作された鍋島焼の洗練されたデザイン。抽象化されたモチーフと配色の見事さ、美しさにすっかり虜になってしまいました(^_^)
また面白かったのは「ひげ洗い皿」という、殿様の御髭を洗うためだけに丸皿の一端を削り取ったデザインの大皿。諸藩大名への献上品だったそうですが....この用途にしか使えない造形。なんて贅沢でしょう(笑)




本館の正面。雨のおかげで、広い敷地内は貸し切り状態でした♫
緑に映えるモノトーンの城郭を眺めつつ、散歩しているだけでリフレッシュ。もう一度訪れたいとっておきの場所がまた一つ増えました*